ベトナム・ハノイについて。|クリエイティブコンサルティング ; 株式会社 〆

ベトナム・ハノイについて。

交通ルールから生活の差が見える。

株式会社〆の隠れた夢は、海外でも仕事できるようになること。

ということで、ベトナムの首都であり、古都ハノイに視察と言えば聞こえはいいですが、
遊びで行って参りました。
ハノイには、旧市街と呼ばれる盛り場を中心に盛り上がっているのですが、まぁ日本で言う上野のアメ横とかが延々と続いている様子を想像していただければと思います。なんとなく市場のような活気がありつつバッタ物が売っている怪しさもありつつ。
特筆すべきは「交通」。とにかく運転が荒いしすごい。数センチの隙間を縫って原付きや車がガンガンすり抜けていく。それは見事でした。

なんというか、日本の交通ルールと、根本から違う。これを語りだすと数時間を要するのですが、簡単に言いますと、「ぶつからなければOK」「目の前にいたら避ければいいじゃん」というようなシンプルなルールをすべての人が徹底して共有しているイメージで、これにはとても驚き、日本人との精神性が一番違う部分ではないかと感じました。

これは、今後ベトナムでビジネスを行う際の一番のネックになる部分じゃないかな。上手くいけば、両方の良いところを取って良いシステムになるかもですが。全体が、シンプルに前に進むので、常に30〜40km/hのスピードでゆるゆるガタガタと進んでいるので、ある意味渋滞がないですし、常に渋滞しているとも言える。

今後、インフラが整うと、こんな風景は少しずつ減るのではないかと思いますので、ぜひ今のうちにこの「交通」風景を体験してみるのがオススメです。特に、空港までの道はすでに整備が済んでいて、日本の交通事情とあまり変わらなくなっているように思いました。この交通風景は、思ったより早く見られなくなると思っています。

ハノイ郊外の開発が進んでいる。

旧市街を囲むカタチで中間富裕層が暮らすためのベッドタウンが少しずつ開発されている状況。ちなみに2015年にイオンモールも進出しています。
少しずつ日本で言う「新宿」や「渋谷」などの都市が生まれてきている感じかな?と感じました。すでに貧富の差が相当生まれてきているような気もしたので、国として今後発展するかどうか、かなり瀬戸際と感じました。ただ、スマホの普及は凄い。それが世界を変える希望だと思いました。ぼろっぼろの店先で、ボロッボロの服を着た10代の店番が、スマホをピコピコ。

「本屋」だとか「レコード屋」などの文化的なお店は極度に少なく、そういった文化はすべてスマホを中心に個人個人で持っているように思いました。本屋にも数店舗訪問したのですが、全然お客さんがいないんですね。もう「お店」というのが必要ない、物質を超えた人々が現れている。
スマホを通してE-ラーニングした子どもたちがどんな風に社会を作るのか、とても興味深いですし、スマホというガジェットがどれほどアナーキーなものなのかを体験できました。

もしかすると、あのボロボロの街から独自の視点でビジネスを繰り広げる天才が生まれるのではないかと思います。それを思うと、ドキドキします。きっと僕らとは全く違う価値観でビジネスを生み出すことでしょう!

貧富の差が大きい。

そして、最後に。
ベトナムで働き出すと、初任給がたったの2万円。時給は60円が相場。
でも、ガソリンは日本と変わらず、100円/リッター。
フォーを屋台で食べると、大体200円前後。

普通に考えても、全くお金がないですよね。

一部の富裕層を除いて、働いても全く希望が見えないとのことでした。「保険にも入れないし、貯金もできない。病気をしたら死ぬしかないから、健康には気を付けている。」と語っていました。これは、今の日本に一番足りない意識だと思います。この意識から学ぶべきことはとても多いようにも思います。

そして、現地のガイドさんもそうでしたが、日本語を学びながらも、一度も日本に行ったことのない人ばかり。
「夢は生きているうちに、日本に行くことです」

そう願いながら、今日も日本人の相手をしているなんて、とても悲しいような気持ちになりました。
いつか、ベトナムの企業とも対等にビジネスができるように頑張りたいものでした。


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